もらった気づきや経験は、渡してこそ残る

コラム

ギャンブルをやめ始めた頃、私たちはたくさんのものを受け取ってきた。
話を聞いてくれる仲間、否定せずに受け止めてくれる言葉、「今日だけやらなくていい」と思わせてくれた時間。
少しだけ気が楽になった感覚。

顔も知らない、声だけしか知らない誰かが見返りを求めずに差し出してくれたものだった。

自助グループには、ひとつの大事な循環がある。
もらった気づきや経験は、誰かに手渡すことで、自分の中に定着していく。

立派なことをする必要はない。
新しく来た人の話を静かに聞くこと。
「それ、わかる」と伝えること。
そして自分が助けられた経験を、正直に話すこと。

それだけでいい。それでいいんだ。

脱ギャンブルが続いてくると、不思議と「今度は自分が支える側になりたい」という気持ちが自然に湧いてくる。

ギャンブルをやめて得た一番の贈り物は、自分の経験を、誰かの希望に変えられることなのかもしれない。

私たちは、これまで仲間から受け取ってきたものに感謝しながら、自分にできるカタチで、そっと分かち合ってそれぞれのギャンブルをしない素晴らしい1日を積み重ねていく。

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